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【解説】VRとARはどう違うの?

このサイトでは、主にAR技術のトピックに関する記事を書いていますが、読者の中には、VRとARの違いがよくわからない、という人も多いのではないでしょうか。そこで、今回はVRとARの違いをわかりやすくまとめてみました。

VRとは、一言でいうと、閉鎖的で没入感を提供してくれます。一方、ARは、VRと異なり、部分的な没入です。イメージしやすいように言い換えると、日頃我々が見ている世界を、スマートフォンやGoogle glassのようなデバイスによって、拡張してくれるのがAR技術と言えます。「没入のVR」に対し、「拡張のAR」と考えてもらえると、わかりやすいでしょう。

主に、自宅のリビングやオフィスで座った状態で体験するVRは、ゲームや映画に向いていると言えます。一方、ARは、街中や交通機関など、モバイルな体験を提供してくれます。VRは、圧倒的な没入感ゆえに、どうしても場所が限られてしまいます。しかしARは、いつでもどこでも特異な体験ができるチャンスがあるのです。

(典型的なVRとARの違いがわかる動画を紹介します

VR

AR

ARに期待される可能性のひとつに、多様なジャンルへの展開が期待できるということがあります。

しかし、ARはまだまだ一般的とは言えません。セキュリティやプライバシー面で、多くの課題を抱えているからです。Google Glassも、残念ながらプライバシーに関する問題が解決できず、いまだ多くの議論を生んでいるのが現状です。「現実拡張」という魅力的概念を、安全に誰も傷つけないように提供するには、もう少し時間がかかりそうです。